医学部合格カルテ
    トップ
    プロフィール
    記事一覧
    NEW
    Myカルテ
    お問い合わせ
    プライバシーポリシー

10/11/2024 9:30:00

Case180.『自責型人間』vs.『他責型人間』

eyecatch
マインド

世の中には、『自責型人間』と『他責型人間』がいるが、多くの場合で最終的に結果を残すのは『自責型人間』である。自責思考とは突き詰めて言えば、「たいていの物事は自分でコントロールできる。だからそうする。」という考え方のことだ。

すべての物事を完全に自分でコントロールできるわけではないが、自分の身の回りで起こる多くの物事は自分の影響力をある程度以上は及ぼすことができるのもまた事実である。ここで、自分でコントロールできない例としては、生まれた場所や人種、性別、実家の経済力、生まれ持った病気などのケースで、そんなものにまで自責を求める必要はない。逆に言えば、こういったこと以外は、基本的には何らかのコストやリスク(不確実性)を許容さえすれば、かなりの程度で何とかできる場合が多い。

何かしらの不都合があったり課題があるような場面に直面した際に、行動の選択肢は何があるのか、それぞれどういう結果を期待するのか・できるのか、それぞれどんなコストやリスクが見込まれるか、それぞれ得られる結果に対して許容できるコストはどの程度かなど、こういったことを多角的に判断して自ら行動を起こし、その結果を「自分の選択の結果」として受け入れることができるのが自責思考の人である。

一方、他責思考はと言うと、自分がそんなコストを払うなんてあり得ない、自分がそんなリスクを許容できるわけがない、そもそもそういうコストやリスクは自分が負うべきものではない、なぜなら自分は何も悪いことをしていないのだから、このような考え方が前提にあるタイプである。そして「だから自分は何も悪くなく、環境に恵まれていないことがこの問題の原因であり、誰かが何かを変えてくれるまでは問題は解決されないのだ」という発想に至ってしまう。

若いうちに努力して何かしらの結果を得ることは、「やれば意外となんとかなる」の思考の原点になるわけだが、自責型・他責型それぞれの一番の差は「行動の選択肢として何があるのか」の着想に至れるかどうか、というスタート地点そのものにある。この発想はそもそも「今の状況は自分次第でいかようにもコントロール可能である」という思考が前提にある場合に限られる発想だからだ。

そういう発想のある人とない人の差は、結論として『若いうちに勉強する、苦労する、努力する』などを本気でどれだけ経験してきたかの差なのであろう。思考とは若いころから年を重ねるうちに段々と形成され、その思考の形成過程において、自分の人生を自分でコントロールする姿勢を持ち続ける、という考え方に至るかどうかなのである。若いうちにそれらを経験できるわかりやすい場は、例えば部活だったり受験勉強だったりするのだろうし、アルバイトなども入るだろう。

それらを通じて得られる知識や考え方、スキル、人間関係などといった実利も大きいが、それ以上に「自分でやり抜く経験を積み重ねたこと」そのものの人生における意味が非常に大きい。このような意味で若いうちに「苦労は買ってでもしろ」のようなアドバイスは、根性論ではなく、実は非常に理にかなったものだと思う。

PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村 受験ブログへにほんブログ村 受験ブログ 医学部・医療系受験へ

この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓