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7/20/2024 1:00:00

Case168.『できる』に対する考え方を変えよう

eyecatch
マインド

『できる』と一口に言っても、その『できる』程度は様々である。この『できる』という言葉は、自分の志望校に対してどの程度『できる』かで定義しなければ意味はない。今日は改めて『できる』という言葉を定義し直してみよう。

いきなりだが、真に医学部・難関大に合格する人たちほど、『自分はできる』と思っている人は少ない。不思議なもので、学力が上がれば上がるほど『自分はできる』と思えなくなるのである。というのも、学力が上がれば上がるほど、今まで見えてこなかった超レベルの他者の存在に気が付き、自分ではそのレベルに到達できないことを悟ってしまうからである。よって、できる人ほど謙虚であり、自分のことを『自分はできます』と胸を張って言える人は少ないのである。皮肉なことに、『自分はできます』と言っている人で、本当に『できる』人を見たことがない。実際、偏差値が100を超えた人に何度か話を聞いたことがあるが、その人は決して自分のことを『できる』とは言わないし、その理由を聞くと『自分よりもできる人を知っているから』と答えていた。そして、彼はおそらく自分よりもできないだろう人からも常に何かを学ぼうという謙虚な姿勢が際立っていたのが実に印象的だった。

さて、少し話が変わるが、実は『わかる』→『(短期的に)できる』人はかなりの数がいる。例えば授業中に例題の解き方を先生に習い、その類題を授業中に解けるといった具合である。しかし、短期的から長期的にできる人の割合は、全体の1-2割程度に落ち込んでしまう。これは短期的理解(短期記憶)から長期的に解ける力(長期記憶)へと変換する仕組みを自身で確立していないために生じる。受験的に大切なのは長期的に『できる』状態を維持していることであり、まさにこのギャップこそが合格・不合格の境目である。

ここで、長期的に『できる』に変換するのは、学校や塾の先生の仕事ではなく、学生一人ひとりの仕事であることを付け加えておく。学校や塾は限られた時間やコマ数の中で授業を提供し、『わかる+短期的にできる』状態にすることが目標である。授業中に数ヶ月後、一年後にも『できる』状態にしてあげられれば良いが、実際には長期的に『できる』ようになるためには、授業で『わかる+短期的にできる』状態を、長期的に定着させるプロセスを自身で確立させなければならない。つまり、日常的に自学自習を行い、学んだことを血肉にさせる不断の努力をしなくてはならない。このプロセスをサボって勉強ができるようになることはない。逆の見方をすれば、このプロセスが上手な人=勉強ができる人ということであり、その習慣を早期に確立した人から、医学部や難関大に合格するということでもある。

『できる』という言葉を再定義し直そう。そして、長期的に『できる』ためのサイクルを早期に確立し、是非第一志望に合格してほしい。

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