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8/2/2024 9:30:00

Case170.しつこい頭を作ろう

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勉強法

受験を乗り越えるには、しつこい頭にならなくてはいけない。しつこい頭とは、粘り強く考え続けられる頭のことだが、大なり小なり受験本番では粘り強く考えなければ解けない問題が用意されている。いわゆる応用問題と言われる部類の問題にはこういった傾向があり、パッと見ただけでは一筋縄に解けない問題が医学部・難関大受験では複数出題される。よって、医学部・難関大を目指している受験生は、このような問題に対して完答とはいかないまでも、一定の部分点を取ることが合否に直結する。言い換えれば、しつこく考えられる頭を持っている学生を大学側は欲しているのだ。

とは言え、医学部・難関大に合格する人でも、最初からしつこい頭を持っている受験生ばかりではない。しつこい頭は日常学習で作り上げることができ、後天的に獲得できる。というよりも、医学部・難関大に合格したいならば、そういった思考に慣れる訓練を積み重ね、しつこい頭を作っていかなければならない。具体的には、わからない問題や初見の問題に対して、開始3秒で思考を諦めるのではなく、最低でも5分程度は、『どうやったら解けるだろうか』『解法の糸口はどこにあるのか』『あの構文や文法はどこかで使えそうではないか』と答案の取っ掛かりを自力で探す工夫を日常学習で行う習慣があるかどうか、ここが非常に重要である。

ある程度の学力や偏差値を超えると、いわゆる基礎〜標準問題まではかなりの程度で解けるようになる。そのレベルまで達したら、次に必要なのはそれら"道具"を見慣れない問題に取り組むためにいかに上手に使いこなせるかということである。たいてい、試験本番の問題は受験生の頭を悩ますような複合的な良問が選出され、それら道具を使い思考できる学生とそうでない学生を選別するような出題がされている。ゆえに、ここが最終的な合否の分かれ目になるわけだが、しつこく考えられるかどうか、そのための習慣が日頃から形成されているかどうかが肝心要である。試験本番だけ急に深い考察ができるわけではないので、結果的に日常学習から粘り強く考える習慣を養っておく必要がある。

こういったトレーニングは可能であれば小中学生の頃から取り組むべきで、早ければ早いほど受験的には圧倒的に有利になる。高3生、浪人生になってからでも間に合わないわけではないが、昨今の受験対策の低年齢化の波も考えると、やはり早期からトレーニングを積んでおく方が無難だろう。現在、高3生、既卒生の人は、限られた時間の中で粘り強く考え、例え短時間であっても深く考察し解法の糸口をどうつかむのか、ということも意識して勉強を続けてほしい。その積み重ねが、試験本番で合否を分ける一問の突破口を開くだろう。

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