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9/20/2024 9:30:00

Case177.基礎をバカにすることなかれ

eyecatch
勉強法

勉強でもスポーツでも、基礎の確立なしに安定的に結果を出すことは不可能だ。野球監督の野村克也氏は、『まず基礎づくり。単純すぎておもしろくないからみんなやらない。コツコツやるしかない。必ず答えは出る。努力に勝る才能なし。』と述べている。まさにこれは受験勉強でも真髄的なメッセージではないだろうか。

中途半端に勉強ができるようになると、『自分は基礎くらいできているから、早く応用的なことをやりたい。』『基礎なんてつまらないし、もう十分だ。』という考えの人が一定数発生するが、結論としては、できる人こそ基礎を徹底的に反復し、基礎を決してバカにしない。永遠に基礎だけをやっていれば良いということではないが、できる人ほど必ず基礎に立ち返るようなPDCAサイクルを確立しているのだ。思い返すと、これまでに出会ってきた各分野の真のプロフェッショナルやエキスパートたちは、驚くほど基礎や基本に忠実である。

というのも、基礎はすべてに通じ、基礎を120%できるようにならなければ、その上に応用が出来上がることもないし、また、多くの場合、応用と言われるような問題も結局は基礎の積み重ねにしか過ぎないことは多い。このような事実に気が付くからこそ、プロフェッショナルと呼ばれる人たちは決して基礎を侮ることはない。

季節は秋になり、これからは夏までに確立した基礎を用い、応用的な問題にも積極的にチャレンジする時期となる。そうなると上述のように、途端に基礎をバカにし、応用問題しかやらない人が出てくるが、それら問題が難しいと感じる人やできない人は基礎力が圧倒的に足りていない場合がほとんどなのである。そのようなときは、無理に応用問題を解き進めるのではなく、仮に短期間でも該当するテーマの基礎的な問題を徹底的に復習する方が、かえって学習効率は高い。限られた時間だからこそ、遠回りに見える道が本当は最短ルートであることもあり、正しい判断と選択を積み重ねる必要がある。

これから応用問題を解き進める時期だからこそ、決して基礎をバカにしないでほしい。単純すぎて面白くないかもしれないが、そこにこそ真に皆さんが求めているエッセンスが詰まっていることが多いのだから。

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