今日は主に中学生に向けたメッセージである。中3生はまもなく高校受験を経て、春から高校生になるわけだが、高校の勉強はそう甘くないぞということは肝に銘じておいてほしい。
高校で必要な勉強量は中学の勉強量と比較して、最低でも20倍程度の差はあるだろう。当然、量だけでなく質的にも求められるレベルは高くなる。特に数学と英語はその違いを一番感じやすいだろう。数学では、中学までは具体的な数を使った計算だったり、ある程度想像できるような数学的な状況を数式に落とし込んだりというレベルだったが、高校数学では多くの未知数や記号、概念といったものを扱うようになる。一方英語でも、単純な語彙数ですら数倍程度の差があり、さらに英文法・構文など含めると、数学同様に中学英語の比ではない。
それまで全く勉強をしてこなかったが、中学3年生の秋くらいから本格的な勉強モードになってそこから何とか高校受験に間に合い、めでたく第一志望に合格するパターンの人はかなり注意が必要で、というのも同じことが大学受験でも通用すると思い込んでしまうからである。仮に高校受験の時に秋から受験モードの勉強法で合格できた人が1,000人いたら、大学受験では同じやり方で合格できる人は一人いるかどうかである。しかも、それが仮に医学部や旧帝大クラスを目指すならば、1,000人に一人もいないだろう。
高校の勉強で落ちこぼれたくないのであれば、高校受験が終わったその日から高校の勉強を開始すべきであり、実際に高校の勉強も順調に進んでいる人たちはそうしているのだ。また、学習塾なども上手に利活用するのも良いだろう。高校の勉強は自力だけではなかなか難しいのも事実で、誰かに勉強をサポートしてもらう方が圧倒的に有利に学習を進められる。
まもなく高校受験のシーズンだ。高校受験はあくまで通過点。高校受験が終わったその瞬間から気持ちを入れ替え、次の目標に向かって邁進しよう。高校の勉強はそう甘くないぞ。