もし自分の人生を良い方向に変えたいと思っているならば、大げさな行動ではなく、目の前のたった一つの小さな行動を変えることが大切だ。それは、一回だけ行動を変えるのではなく、継続的にその小さな行動を変え続けることが重要なのだ。人生を決めるのは常に『行動するかどうか』である。いつも頭の中で計画だけして実際の行動に移していない人には、決して大きなチャンスが訪れることはない。
人生は様々な要素が複雑に絡まりあって形成されている。考え方・言葉・環境・習慣・行動など、こういった要素が歯車のようにかみ合って人生は形作られる。今の自分が現在のようであるのは、これら要素が10年、20年と相互作用した結果であり、そして未来も同様にこれら要素が集合した結果として形作られていく。これら要素の中で特に重要視しているのは『行動』であり、実際の行動なくして真の変化は起こらない。
行動と言うと急に大きな行動をイメージする人がいるが、決してそのような派手な行動ではなく、たった一つの小さな行動が人生を変えるのだ。というのも、先に述べたように、人生は複数の要素が歯車的にかみ合っているわけで、小さな行動変化は隣の歯車を変化させ、さらに隣の歯車にも効果が波及し・・・結果的に、全体で見ればダイナミックな変化をもたらすからである。それも一回だけではなく、毎日何回も繰り返すことで、結果的に小さな変化が塵積って山となるのだ。
行動をするのには一定の恐怖を感じることも多いが、実際に行動してみると、行動する前に感じていた恐怖は実際にはほとんど起こらないことに気が付く。とりこし苦労なわけである。そのような恐怖に慣れるためにも、是非『小さな行動』をしてみてほしい。そのときに考えてほしいのは、『行動』には2種類あって、『新たなことに挑戦する行動』と『今までの習慣をやめる行動』に大別される。初心者の方には後者がオススメで、後者は心理的ハードルが低い。将来的には前者のような“攻める行動”にチャレンジしてほしいが、行動に慣れていない人は後者が無難だろう。卑近な例では、ダイエットを考えたとき、『積極的に筋トレやランニングをする』のが前者で、『間食をやめる』のは後者に該当する。
行動して変わった人はいても、行動しないで変わった人はいない。『明日から頑張ろう』『いつかはやりたいな』・・・こんな風に思っているだけでは何も変わらない。行動こそが、変化を生み出すすべての原動力である。大切なのは、まず小さな一歩を踏み出すことで、はじめから完璧を目指す必要はなく、小さな行動を続けてほしい。そう、人生を変えるのは、たった一つの小さな行動からなのだから。