受験勉強でもスポーツでも、小さな成功体験を積み重ねることはとても重要だ。大きな成功は小さな成功を積み重ねることで達成でき、決していきなり大きな成功がドカンとやってくるわけではない。それゆえ、時間はかかるが、コツコツと小さな成功体験を積み重ねることが結果的に大きな成功へとつながる。
例えば、スポーツで考えてみても、これまでは市民大会レベルで負けていた人が、次の大会でいきなり全国優勝するというのは現実的ではないが、将来的には決して不可能なことではない。そのためには、昨日できなかった技術を習得し、その精度を上げ、試合で得点できる技術レベルにまで押し上げ、目の前の一勝を積み重ねることが必要になる。こうした小さな成功体験を、各技術、各試合で積み重ねると、選手の自信にもつながり、その自信は次の成功へとつながりやすくなる。
全く同じことが勉強でも言える。ある日突然目が覚めると、難問がスラスラと解けるようになることはないが、知らなかった単語や公式を習得し、昨日解けなかった問題を解き、目の前の一問一問を攻略することを続けていけば、それは半年、一年後には自分の想像を超えるレベルで学力は向上する。はじめはたった一問できるだけかもしれないが、そのたった一問が二問になり、三問になり、・・・という小さな成功を繰り返していくと、どこかで必ず指数関数的に学力が上がるタイミングが出てくる。
毎日小さな成功体験を繰り返そう。その積み重ねが、勉強でもスポーツでも大きな成功をつかむために必要なプロセスになるのだから。