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5/26/2023 9:30:00

Case109.模試を選別せよ

eyecatch
勉強法

高3生になると、高1, 2生の頃よりも圧倒的に種類や数の増えた模試を“受けさせられる”ようになる。訳もわからず学校で半ば強制的に数多の模試を受けさせられる。しかしこれはかなり危険な状態であることを知っておいてほしい。つまり「何のために模試を受けるのか」という受験理由とその後の模試の活用方法を知らないと受ければ受けるだけ不合格に向かう可能性すらある。

模試の真の目的は「自分の弱点を見つけ修正を行う」ことである。自分は得意だと思っていたところに穴があったり、どの程度苦手なのかを見極めるのに最適なのが模試である。問題が比較的標準的で特定の分野にひどく偏りがない模試であれば尚更使い勝手が良い。このように自分の弱点をあぶり出し、その穴埋めを以降の学習で徹底していくことが模試の真の狙いである。

したがって、総合判定がAだとか、Bだとかそこに一喜一憂するために受験しているのではなく、全国統一の客観的な試験で自己を冷静に分析するために用いるのが模試である。余談だが、大前提として模試は模試である。世の中には模試信者がいて、「○○模試でA判定なら絶対受かる」と思い込んでいる人がいるが、これは特に医学部や難関大を志望している受験生には当てはまらないケースが多い。もちろんE判定よりA判定の方が合格率は高いが、模試のA判定は本番のA判定とイコールにはならない。なぜならば本番と受験層も試験問題の傾向も大きく異なるからである。

話が逸れたが、高3生になると時期によっては模試と定期試験が交互になり、一ヶ月から二ヶ月近く毎週の勉強スケジュールがつぶれる場合がある。さらに現役生であれば、部活の都合で一層過密なスケジュールになってしまうこともある。そうなると模試を受けるだけで満足してしまい、模試の真の目的である苦手分野の穴埋めまで手が回らなくなってしまう。こうなると模試は消化試合と化し、模試を受ける意味はほぼなくなる。

したがって、このような状況を避けるために、特に時間的制約の強い受験生は模試を選別する必要に迫られる。ベネッセ系の模試、河合系の模試、駿台系の模試など、さらに形式的な違いとしてマーク模試、記述模試、内容的な違いとしても標準的な模試から医学系に特化した模試など様々な模試の種類があるが、この中でどの模試をベースとして一年間の学習戦略を練っていくかが非常に重要である。これは志望校の選択とも密接に関わっているため一概に〇〇模試が一番良いと断言はできず、志望校に合わせてある程度選別していく必要がある。

限られた時間の中で、模試を最大限利活用しよう。自分にとって必要な模試はどれで不必要な模試はどれか、その選別も受験生には迫られている。

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