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5/12/2023 9:30:00

Case107.夢を公言する

eyecatch
マインド

日本人は欧米人に比較して自己謙遜する、言い換えれば自己主張に乏しいと言われている。聖徳太子が定めた十七条憲法の第一条には「和を以て貴しとなす」という有名な条項があるわけだが、この考え方はある時は正解で、ある時は不正解となる。今回「将来の夢」をテーマに考えたとき、この条項は“不正解”になるパターンだろう。

自分の夢を公に伝えるには勇気がいる。特に「僕は医者になりたい」「私は弁護士になりたい」など夢が大きければ大きいほど公言するには勇気が必要でリスクが伴う。少なくとも大多数の人はそう考えそのリスクを避けようとする。しかし、ここで知っておくべき事実として、それら夢を叶えた人の多くはそのリスク(≒不安)を好んで選んだ人たちであり、結果的にそのリスクを好んだ人たちの方が目標を達成する確率が高いということである。

それはなぜか。それはおそらく、自ら公言することでリスクを回避できなくなった以上、危機意識をもって取り組み、周りになんて言われようとその目標達成に全力集中するからである。リスクという危険地帯に身を乗り出したことでその状況から抜け出すために最大の努力をするからだ。まさに“背水の陣”である。

日本を代表する漫画の一つに「ワンピース」があるが、主人公ルフィの口癖に“海賊王におれはなる!”という台詞が存在する。実力不相応の時から彼は海賊王になると公言し幾度となく周囲から笑われたわけだが、以降来る日も来る日も人一倍の努力をし続け、10年前に手も足も出なかった“近海の主”を10年後にはパンチ一発で撃退できるほどに強くなっていた。おそらく彼は海賊王になることを公言しなければ、そのようなレベルに到達することは不可能だったと考えられる。また、彼が海賊王になると公言することで、結果的に最良の仲間たちが彼の周囲に集まってきたことも忘れてはならないポイントだろう。

自分の夢を他人に公言するのは恥ずかしいものだ。馬鹿にされるかもしれない、笑われるかもしれない、そんな恐怖が先行するかもしれない。しかしながら誰しも人生は一回きりである。この恥じらいを捨てて一歩踏み出した人から順に夢を叶えられる。夢を語る際に遠慮はいらない。なりたい自分を描き、あとは一歩ずつ地道な努力を続けるのみ。これは漫画でも現実でも不変の事実である。

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