ここ北海道も5月に入りすっかり春景色となった。今年は比較的雪も少なかったためか日当たりの悪い場所にも雪があまり残っていないようだ。これから日に日に暖かくなり、受験の天王山である夏にも一歩ずつ近付いているのを感じる。
受験の天王山である夏を迎える前に、特に春に徹底的に習得しなければならない事項として二次科目の基礎事項がある。理系であれば英数理の基礎的事項が該当するわけだが、この基礎力の完成度により夏以降の飛躍的な学力の伸びが規定される。それは高い建物を建てるときに土台がしっかりしていないと途端に崩れてしまうのと同じように、基礎がない上にはどんな才能も花開かないからである。
例えば英語の基礎とは、英単熟語、英文法の教科書的・基本的問題集を一通り理解していることであり、それがスラスラ他人に説明できるレベルに達していることである。春はこの習得にほぼすべてのエネルギーを割き、いわゆる難問や奇問は一切頭から外し基礎の反復に徹底集中すべきである。中途半端に基礎をかじって出来たつもりになり、いきなり難しい問題をやるのは結果的に効率が悪く、英語にせよ数学にせよ理科にせよ正しい考え方、正しい解法の導き方といった解法手順をマスターしてほしい。
受験生は一人ひとり学力や目標が違う。そのため自分の学力や目標をきちんと理解してくれる経験の豊富な指導員に受験をマネジメントしてもらうことが最善である。この時期にこの問題集をこのくらいのスピード感と正答率で答案作成できれば良いというような、非常に具体的なアドバイスをしてくれる人を見つけられると最高である。より具体的なイメージを自分と相手とで共有できることが理想と言えよう。
夏までに基礎を作ろう、それが夏以降の飛躍的な学力向上の礎になる。