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5/19/2023 9:30:00

Case108.私大入試対策

eyecatch
勉強法

志望校を考える際、大きな選択の一つに国公立大か私大かというものがある。一昔前までは「私大は国公立大の滑り止め」という考え方をする学生や保護者が多かったが、今は必ずしもこの考え方は通用しない。今日はこの大きな選択をする際に注意すべきことについて考えてみる。

一般に受験的には「国公立大はバランス型、私大は特化型」ということが挙げられる。つまり国公立大の場合は国数英理社(情報)の5教科(6教科)が必要であることが多くそのバランスがとても大事である一方で、私大の場合は例えば英数理のみで受験できるなど教科数が限定的であることが多い。もちろん私大でも共通テスト利用型やその他様々な試験形式があり教科のバランスが重要でないということではないが、一般論としては上記の通りである。

このとき、受験する私大の難易度にもよるが受験教科が限定的であるとその教科は「ちょっと得意である」ではなく「かなり得意である」というレベルにまで引き上げる必要がある。特に私大医学部や早慶のようなレベルだと、教科数が少ないというのは受験生にとっては破滅的に作用する可能性もあり、同等程度の国公立大よりも受験生本人が感じる難易度がグッと上がる場合がある。また、私大はかなり癖の強い問題を出すため各大学の入試傾向を十分に把握し対策を立てなければ痛い目にあうだろう。

そのため、最近では特に私大医学部を第一志望に絞り対策を入念に行う受験生も大量にいるため、国公立大の平均的な問題をバランスよく得点できる受験生≠私大でも合格できる受験生となっている。教科数が少なく問題もかなり尖った出題が多いため受験生もそれに合わせて特化する必要がある。

ただし一点追記しておきたいことは、私大の問題は尖っており癖の強い問題だからと言って基礎・基本・標準的な問題を蔑ろにして良いというわけではないことである。癖が強いとはいえ、総じて問題の半数程度は基礎・基本・標準的な問題で構成されており、そこで失点すると(失点するような学力レベルだと)癖の強い問題以前の話で落第するからである。どんな問題も基礎・基本・標準が土台にあってのことであり、この意味を履き違える私大受験生が毎年大量にいる。大まかなイメージとしては夏までに一般的な基礎・基本・標準を積み重ね、以降並行して各私大に特化した対策を立てていくことが通年の学習スケジュールでは大切である。

もし君が私大医学部や早慶などのいわゆる超難関私大を考えているならば、「とりあえず国公立を目指しておけば大丈夫」というような考え方を改める必要があるかもしれない。特に最近では、そのような安易な考え方で「二兎を追う者は一兎をも得ず」状態になっている受験生がいることも知っておく必要があるだろう。

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