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5/24/2024 9:30:00

Case160.人としての成長と学力の成長

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マインド

学力が伸びるには、心の成長も不可欠である。受験に勝ち残っていく多くの受験生を見ていると、人としての成長なしに学力のみが上がっていくということはない。よって、見方を少し変えると、受験とは学力と心の成長をともに果たせる貴重な機会であるとも言える。

基本的に勉強とは、つらい、苦しい、うまくいかない、もどかしいなどの精神的にハードな場面が多く存在する。中には勉強が楽しくてしょうがないという人もいるだろうが、多くの人にとって勉強は苦痛に感じるだろう。勉強が進み、ある一定ラインを迎えると『勉強って楽しいな』という局面に至るが、少なくともそこまでは勉強を苦痛に感じる場面が多いのは事実である。それゆえ、ある意味で強制力をもたせて勉強に向かわなければ、学生であれば友人と遊びに行ったり、ゲームをしたり、YouTubeを見たりと、勉強以外の快楽に走る方が普通である。

しかし、快楽に走り続けると、結果的に受験に負け続けるのは目に見えている。ごく一部の生まれついた超天才のような人は毎日遊んでいても第一志望に合格するかもしれないが、統計的に考えれば例外であり、一般には参考にすべきでない。よって、受験に勝つにはこの苦痛に耐えて勉強を継続しなければならない。逃げれば逃げた分だけ、結果的に自分に返ってくる。

ところで、社会人になれば何かしらの仕事をしなくてはならず、それは自分がやりたくないことでもやらなくてはならないということである。さらに、将来家庭をもち、養うべき家族がいるのであれば、このようなことは言わずもがなである。『今日は気分が向かないから仕事に行かないでおこう』『自分好みの仕事じゃないから今回の業務は手を抜いてさっさと終わらせてしまおう』ということは、社会人としてはレベルが低く、程度がひどいと会社をクビになる。

これはある意味で受験勉強と同じではないだろうか?『今日は気分が乗らないから勉強はしないでおこう』『自分好みの単元じゃないからこの単元は手を抜いてさっさと終わらせてしまおう』ということは、受験生としてはレベルが低く、一定以上の大学側から見たらわざわざ合格させる理由がない。これは、その後の社会の仕組みにも存在する。その一つに就職時の『学歴フィルター』なるものが存在するが、これは企業側が応募者に一定のスクリーニングをかける手段である。それは、勉強とは継続的な努力の評価基準としてある程度は利活用できるとその会社側が判断しているためであり、その手段を一つの判断基準として採用しているのも上述のように考えると納得ができる。

よって、受験勉強は『嫌なことから逃げない』という点において、またその嫌なことを『どのようにすれば克服できるのか』と思案し実行するプロセスにおいて、人としての成長も求められているのではなかろうか。

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