現状を変えたければ、行動を変える。これが成功に最も近づくやり方だと思う。他力本願的に『周りが変わってくれて状況が好転すれば良いな』と思っていても、そう上手くいかないことの方が多い。であるならば、現状を変えたければ、自分を変え、行動を変えるのが最も確実で手っ取り早い。
もしあなたが『現在の状況から次のステージに進みたい』『今の状態から脱したい』『ここ最近停滞しているように感じる』などと考えるならば、思考を変えるだけではなく、行動を変えよう。思考を変えるだけでは『頭ではわかっているんだけど・・・』という典型的な失敗パターンに陥る。
人間の心理とは、本能的には現状のままであることを望む。これを現状維持バイアスと呼ぶようだが、そこから一歩進みたいならば、本能に逆らうこと(≒やりたくないと思うこと)を意識的に行わなければならない。やりたくないことを自ら進んでやらなくてはならず、各人が求めるレベルに応じて、それ相応のトレードオフが必要になる。
これを受験勉強で考えるならば、何となく学校の授業を聞いて、何となく試験前だけテスト対策して、何となく志望校を決めて、何となく受験を迎えてという生徒の行きつく先はだいたい偏差値40~50くらいの大学だろう。正直な話、全国のごく平均的なレベルの生徒はこのくらいのモチベーションや行動ベースであることが多い。
これはまさに現状維持バイアスそのもので、『今のままで良いだろう』ということを3年間またはそれ以上の期間で繰り返すと、その結果はこのようになる。これ自体は本人がそのように希望しているのであれば全く悪いことではないし、大学受験以外にエネルギーを注ぎ、そこで大きな何かを得たのであれば、その点に関しては現状維持バイアスを打破し得難い何かを得たのだから素晴らしいことだ。ただ、もしあなたが大学受験で勝負したいと思っているならば、上記のような状態になれば、自分が願うような第一志望に合格することはかなり難しいだろう。
どんなことでも現状を変えたければ、他力本願でもなく『今のままで良いだろう』でもなく、自分を変え、行動を変えることが大切だ。